【退職代行体験談】精神的な限界に達しているなら、将来を悩むよりも、今の状況を変えること

機械に使用される小さなチップや部品、完成した製品など、機械関連の全てを扱う物流企業でした。

実はそうではないんです。専門学校を卒業後、新卒で入社したその会社では、学んだこととは全く異なる業務を行っていました。

経理や事務などのビジネス関連資格を幅広く取得できる専門学校に通っており、簿記、パソコン操作、電卓の使用など、ビジネススキルに関連する授業を中心に受講していました。

当初は経理や事務関連の職を探していましたが、興味を引く求人は全て地元を離れる必要がある場所ばかりでした。引越しを避けたいという条件のもと、地元での就職を希望していたところ、最終的に退職した職場の求人を見つけました。地元で働けるという点以外にも、魅力的な条件があったため、応募を決めました。

入社前、物流の仕事については業者の人が来た際に荷物を保管したり出荷したりするという、かなり漠然としたイメージを持っていました。実際に仕事を始めてみると、確かにそのイメージに近い業務はありましたが、荷物を受け取り、保管するという一連の作業だけでも、予想以上に多くの細かいタスクが含まれており、その複雑さには大変驚かされました。

もちろん仕事は保管だけではないので、

ひとつひとつの仕事が奥深い世界だということを入社してから実感しました。
あとは海外への輸出業務もあったことに驚きましたね。

自分が担当している倉庫の保管や管理業務をしていました。1日の業務計画の立案や入出庫の管理、備品の管理や必要に応じた発注、働かれているパートの方の勤務管理や得意先のお客様対応、輸出業務などここでは細かい説明ができないくらいに多くの業務をしていました。

最初の年は新人ということもあって、小さなミスやできなかったことがあっても、皆さんは温かく見守ってくれました。でも、年月が経つにつれて、そんな甘えは通用しなくなり、仕事の量も一層増え、求められるスキルも高くなってきました。時には、そのプレッシャーについていけずに、上司や同僚に迷惑をかけてしまうこともあったんです。そんな時、自分はこの場所で何を成すべきか、真剣に考えるようになりました。

自分の限界を感じ、心からの申し訳なさでいっぱいでした。上司との相談を経て仕事の進め方を模索してはいましたが、思うように成果を出せずに周囲に負担をかけてしまうことも。そんな時、ふと自分が社内でどう見られているのか、不安に思い悶々とした日々を過ごしたこともあります。そして、自分の成長も職場の利益も見出せなくなった時、新たな道を探す決断をしました。

退職の意向を伝えた際、上司はまるで相談役のように話を聞いてくれましたが、私の温度感とは少しズレがあり、辞めることをなかなか受け入れてもらえませんでした。すぐにでも辞めたいという切迫した気持ちがあったのですが、コロナ禍という不透明な時期でもあり、転職先が見つからないのではないかという心配を上司から指摘されたんです。

その部分は本当に重要ですね。上司が退職後の将来を案じてくれているのは感謝の気持ちでいっぱいです。自分が立場を変えて、今の時期に退職を考える部下がいたら、きっと同じように心配するでしょう。ですが、現状を変えなければ前には進めないという思いが強く、最終的にはあなたのジンセイにお願いする決意を固めました。

職場の皆さんには心苦しい気持ちがありましたが、連絡を取らずに郵送だけで手続きが完了し、それが思いのほかスムーズであったことに、大きな安堵を感じています。普通なら何らかの直接的なやり取りが必要になると思っていたので、全てが郵送で済んだことには正直、驚きを隠せませんでした。

現在は、新たな職場を探している最中です。

確定しているわけではありませんが、簿記以外にも学んだことはたくさんあり、それに加えて資格も持っています。だから、これらを生かせる仕事に就けたらと思っています。学校で習得した知識を活かせる職場だとデスクワーク中心になることが予想されますが、全く異なる業種への挑戦も、いいなと思っています。

退職を決める際には周囲からの批判に直面することもあるかもしれませんが、それでも自分の中で退職したいという気持ちが強ければ、迷わず行動に移すことが大切だと思います。辞めた後の人生について悩む人も多いですが、現状に留まり続けて前進できないのであれば、現在の自分を最優先に考えるべきです。確かに悩むことは重要ですが、それ以上に大切なのは時間です。人生は一度きりで、時間は限られていますから、最良の選択をしていただきたいと思います。