退職代行サービスは、あなたの代わりに退職の意向を伝える役割を果たします。その際、退職届を自分で書くべきか、それとも代行サービスに任せられるのか、実は退職届にまつわる疑問や不安は多く存在します。
この記事では、退職代行サービスを利用する際の退職届の正しい書き方と提出方法について、詳しく説明します。
退職届も代筆してくれる?
多くの人が退職の意向を伝えるだけでなく、退職届の代筆まで退職代行サービスに依頼したいと考えています。では、実際に退職代行サービスを利用する際、退職届の代筆は可能なのでしょうか?
この記事では、その疑問に答えていきます。
退職届の代筆は原則不可!
結論として、原則は退職届の代筆はできません。
退職届はあなたが会社を辞めることを公式に証明する重要な書類であり、その内容が本人の意志に基づくものであることを示すために、自分自身の手で書くことが必須とされています。
健康上の問題など、特別な事情がない限り、退職代行サービスを使用する場合でも、退職届は個人が自ら作成する必要があります。この点を理解しておくことが重要です。
退職届の書き方と出し方
それでは、退職届の正しい書き方と提出方法について見ていきましょう。
書く際に悩む部分は、ここで紹介手順をそのまま活用することができます。退職届作成の際の見本としてご利用いただければと思います。
退職届の用紙と封筒を用意
退職が認められた後は、まず退職届を記入するための用紙と封筒の準備から始めましょう。退職代行サービスが提供するテンプレートがあれば、それを使うと作業が楽になります。
用意する物品
- 筆記具: 黒色のボールペン(油性でも水性でも可)
- 用紙: B5またはA4サイズの白い紙を用意します。
- 退職届封筒: 郵便番号枠のない白い封筒
- 郵送用封筒: 退職届を入れる封筒よりも一回り大きめの、郵便番号枠がある白い封筒を用意します。
退職届の書き方
- 書き方: 縦書きでも横書きでも大丈夫です。パソコンで打ち出すことも可能ですが、捺印は必ず手作業で行います。
- 書き始め: 「退職届」という言葉を文書の最上部、中央に記載します。
- 導入部: 「私儀」という言葉を少し下に記載します。
- 本文: 退職理由と退職希望日を明記します。自己都合の退職であれば、「一身上の都合」での退職と記述します。退職日は西暦で記入します。
- 届出日: 書類を郵送する日付も西暦で記載します。
- 署名・捺印: 所属部署と氏名を書き、捺印します。
- 宛名: 会社名と責任者名(一般には社長)を記載します。
封筒の準備
- 退職届用封筒: 表面に「退職届」と記載し、裏面に所属部署と氏名を書きます。
- 郵送用封筒: 表面には会社名と宛名を記載し、「親展」と赤字で書き加え、赤線で囲みます。裏面には自分の住所と氏名を記載します。
郵送の手順
- 退職届と添え状を三つ折りにします。
- 退職届を専用の封筒に入れ、添え状をその上に置きます。
- これを郵送用の封筒に入れて封をし、速やかに郵送します。
【豆知識】退職届・退職願・辞表の違い
退職に関連する書類には、退職願、退職届、そして辞表がありますが、これらは目的や使用されるタイミングが異なります。それぞれの書類について、その違いを整理してみましょう。
退職願
退職願は、あなたが退職を希望する意向を会社に正式に伝えるための書類です。これは通常、退職のプロセスの初めに提出され、「退職したいと思っています」という気持ちを形式化したものになります。退職願を提出することで、会社側との話し合いのきっかけを作り、退職の意向を正式に表明します。実際にはこの書類を省略する企業も多いですが、意向を明確にする意味で用いられることがあります。
退職届
退職届は、退職が決定し、会社側の了承も得られた後に提出する書類です。退職願に比べて、より正式な手続きの一環として位置づけられています。退職届は、その人が実際に会社を辞めることを公式に証明する文書であり、退職手続きの最終段階で提出されることが一般的です。
辞表
辞表は、特に役職者や管理職、公務員が退職する際に使用される書類で、退職届と同様に退職の意志を正式に伝えるために提出されます。名称は異なりますが、内容や形式は退職届と基本的に変わりません。辞表は、特定の職位にある人がその職を辞する際に用いられることが多いです。
これらの書類は、退職の意向を伝え、手続きを進めるために用いられるものであり、それぞれの使用される状況や目的を理解しておくことが大切です。
まとめ
退職代行サービスを利用する際でも、退職届の提出は避けられない手続きです。自分で書く必要がありますが、特に難しいことはなく、テンプレート等を活用することで、スムーズに対応することができます。退職届の書き方や送り方で不安や疑問を感じた際には、この記事を参考にしてください。