あなたのジンセイに相談して、映像制作会社から機械器具メーカーへと転職されたFさん。どのようなきっかけで転職を決意し、あなたのジンセイに出会ってどのような転職活動を行ったのでしょうか。今回、実際に転職支援を担当したキャリアアドバイザーと対談し、当時を振り返ってもらいました。
別のエージェントを使って転職するも、わずか数週間で退職。
まず最初に、経歴と転職のきっかけを教えてください。
【Fさん】:私は大学卒業後、映像制作会社に就職しました。芸能人が出演するテレビCMなども担当し、充実した日々を過ごしていました。とても楽しかったのですが、残業や休日出勤が度重なる働き方に将来の不安を感じるようになり、5年目のときに退職。あなたのジンセイさんではない転職エージェントを利用して、今流行りのYouTube広告の制作会社に営業として転職しました。
しかし、2社目で作る映像は質よりも量が優先されており、「この映像をお客様に売るのは嫌だな」と思ってしまったんです。1社目でクオリティの高い映像を作っていた分、落差が大きかったんですね。また、1社目は仕事仲間との距離が近くてコミュニケーションがたくさん取れたのですが、2社目は大企業ということもあり人間関係が希薄になりがちでした。
入社1週間で辞めたい気持ちが大きくなり、再度転職サイトを覗いたところ、エージェント数社からメッセージが来ていました。そこで各社に「今の会社は入社1週間ですが、転職してもいいでしょうか?」と送ってみたんです。そこで返信をくれたのがあなたのジンセイ。翌週、電話面談をすることになりました。
私は「せっかく入ったのに辞めちゃうの?働きながら次を探していくのはどう?」とアドバイスしました。キャリアコンサルタントという仕事柄、1週間で辞めてしまうのは会社にとっても本人にとっても良くないだろうと考えているので。
【Fさん】:ですが私は、忠告を無視して1週間後に退職してしまいました…。反対意見をもらったものの、この人ならいい転職先を見つけてくれるんじゃないか?と感じたんです。
私のアドバイスは、しっかり無視されましたね(笑)。でも、Fさんは退職するだろうな…とどこかで思っていました(笑)。
キラキラした会社ばかり見ていた私に、人生の本質を教えてくれた。
転職先の希望はあったのですか?
【Fさん】:今思えば浅はかなのですが、キラキラしている有名企業ばかりに興味がいっていました。可愛いタレントさんがCMをしている会社とか、よく名前を聞く大手広告会社とか。
「つい先日、華やかそうな会社に転職して失敗したばかりなのに…」なんて言いながら、Fさんが希望するような人気企業の選考は一応受けてもらいました。でも、やっぱりそういう会社はFさんには合わないんじゃないかと思ったのです。
【Fさん】:アドバイザーさんから言われたことは、今でも覚えています。「CMや社名など目に見えるところは派手でキラキラしていても、社内の人はとても泥臭く働いているんだよ」と。27歳にして、この時初めて「社会に対する正しい目の向け方」を知ったような気がしました。
Fさんが1社目の会社で楽しく働けたのは、小さい組織で裁量をもって働いたり、仲間と協力したりするのが好きだったから。CMを打つような大手企業に属してしまうと、結局2社目のときのような失敗が起きてしまうのではと思い、「違う会社がいいと思うよ」とお話しさせてもらいました。
【Fさん】:そして紹介してもらったのが今の職場。キラキラとは真逆と言っていいほど、事務所の横に工場があるような機械器具メーカーです。でも、人の温かみを感じられる会社でした。転職先を決めるにあたって、アドバイザーさんには、人生についてもいろいろ相談させてもらいました。「今後結婚や子育てをするとなった場合、何を一番幸せに感じると思う?」と質問されて…。じっくりと先々の人生プランも一緒に考えてくれたんです。甘い考えしか持っていなかった私に、優しく「人生の本質」を教えてくれました。
あなたのジンセイだから出会えた、自分にフィットする大好きな職場。
選考はスムーズに進みましたか?
実は、今Fさんがいる会社で「自社の商品をPRするための動画」を制作できる人をちょうど探していたんです。Fさんはまさにドンピシャな人材でした。選考はかなりスムーズに進みましたね。
【Fさん】:今の会社を紹介してもらう前から、面接対策はしっかり行っていただきました。面接で話す内容をアドバイザーさんにLINEで送って添削してもらったり。かなり時間を割いてもらったと思います。
Fさんは、初対面で会った時に感じる印象とは大きく異なり、実はすごく真面目な人なんです。今の会社からも、一次面接後に「すごくいい人ですね」と連絡が来て。その数日後には最終面接があって、即内定となりました。
実際に入社してみて、いかがですか?
【Fさん】:アドバイザーさんが言っていたとおり、私は人間関係のいい会社がフィットするんだなと思いました。おかげさまで毎日がとても楽しいです!動画制作も少しずつ任せてもらっていて、自分の裁量で変えていける部分もたくさんあるので、大きなやりがいを感じています。残業もほとんどなくて、定時退社できています。転職して、こんな毎日が待ってるなんて。
今だに覚えているのが、最終選考が終わった後、Fさんが「やっぱりキラキラした会社じゃなくて、こういう会社が合ってるんだと思いました!」と言ってくれたこと。私の言葉がちゃんと届いたんだなと思って、すごく嬉しかったですね。
【Fさん】:あの時、もしもストレートに「あなたの考えは甘いよ」って言われていたら、私は多分落ち込んで変われなかったと思うんです。でもFさんは、それを上手に気づかせてくれた。転職支援だけじゃなくて、社会の見方や人生の考え方まで変えてくれたんです。大袈裟ではなく、人生の先生だと思っています。
恥ずかしいな(笑)。でも確かに、Fさんの人生と真摯に向き合おうとしましたね。私も、家族のことや失敗談を赤裸々に語りながら、転職先は目先だけで選んじゃダメだぞと。正直優しいだけの転職支援ではなかったと思いますが、いい会社と引き合わせることができてよかったです。